裏松重子(読み)うらまつしげこ

改訂新版 世界大百科事典 「裏松重子」の意味・わかりやすい解説

裏松重子 (うらまつしげこ)
生没年:1411-63(応永18-寛正4)

室町幕府6代将軍足利義教の室。日野重光の女。7代義勝,8代義政の生母。通称大方殿。1428年(正長1)義教に嫁す。41年(嘉吉1)義教が赤松満祐に暗殺されたのち,義勝ついで義政が将軍となるが,この2人の幼少将軍の生母として幕政介入,重要な役割を演じた。51年(宝徳3)尾張国守護代織田氏の内紛をめぐり義政の側近今参(いままいり)局と対立,今後政道に口入せぬことを今参局に約束させた事件は有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 鳥居

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android