裏梅(読み)ウラウメ

精選版 日本国語大辞典 「裏梅」の意味・読み・例文・類語

うら‐うめ【裏梅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (かさね)の色目の名。表は白、裏は蘇芳(すおう)のもの(装束色彙(1778))。春の始めに用いる。しらうめ。
  3. うしろむきの梅の花。
    1. [初出の実例]「火ともせばうら梅がちに見ゆるなり」(出典:俳諧・暁台句集(1809)上)
  4. 紋所の一つ。梅花を裏面から図案化した形。
    1. [初出の実例]「裏梅はお照どのが定紋」(出典:歌舞伎・茲江戸小腕達引(腕の喜三郎)(1863)中幕)

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世界大百科事典(旧版)内の裏梅の言及

【ウメ(梅)】より

…したがって紋所としても種類はきわめて多く,100種以上ある。写実風なもの,梅鉢(うめばち)風の便化したもの,八重梅,裏梅,丸にかこまれた丸梅,丸の中に一部をのぞかせたのぞき梅,上下に向かいあった梅菱(うめびし),梅樹を扱った古木梅や,折枝を文様化した梅枝の丸,はては梅の花をほかのものに擬して便化した梅鶴や梅蝶,個人的な好みをあらわした利休梅,光琳梅など,かぞえきれないほどである。 梅の紋を裏がえした形のもの,つまりまんなかに〈しべ〉のかわりに〈がく〉がついているものを裏梅というが,同じ例は菊,桔梗(ききよう),牡丹(ぼたん)など,ほとんどすべての花紋にみられる。…

※「裏梅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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