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補色適応説 ほしょくてきおうせつcomplementary adaptation theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

補色適応説
ほしょくてきおうせつ
complementary adaptation theory

19世紀に W.エンゲルマンが唱えた藻類の色とその生態的分布との関係。海の深さに従って,浅いほうから順に緑藻類褐藻類紅藻類が分布していることは,藻類の体色と補色的な関係があるというもの。すなわち,水深が増大するにつれて太陽光線中,比較的波長の長い光線が先に吸収されて到達しにくくなるので,深部では赤色光線よりも緑色光線が多い。したがって深部では緑色光線をより多く吸収できるように,体色が紅色であって緑色光線を吸収し赤色光線を反射する紅藻類がよく分布し,逆に体色が緑色であって赤色光線をよく吸収し,緑色光線を反射する緑藻類は浅海にのみ生活が可能であり,褐藻類はその中間の分布をしていると説明したもの。紅藻類のツノマタなどでは,人工光下で,この説に合う方向に体色が変化する傾向が認められる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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