複対立遺伝子(読み)フクタイリツイデンシ(その他表記)multiple allele

デジタル大辞泉 「複対立遺伝子」の意味・読み・例文・類語

ふく‐たいりついでんし〔‐タイリツヰデンシ〕【複対立遺伝子】

相同染色体上の同一の遺伝子座にある、少しずつ作用の異なる三つ以上の遺伝子群。

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精選版 日本国語大辞典 「複対立遺伝子」の意味・読み・例文・類語

ふく‐たいりついでんし‥タイリツヰデンシ【複対立遺伝子】

  1. 〘 名詞 〙 同一遺伝子座にあって、同一形質の発現に関与しながら、少しずつ性質の異なる一群の遺伝子。ヒト血液型遺伝子は、A、B、Oの複対立遺伝子からなる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複対立遺伝子」の意味・わかりやすい解説

複対立遺伝子
ふくたいりついでんし
multiple allele

複対 (ふくつい) 因子ともいう。遺伝子は普通優性劣性との2つが対立遺伝子の関係にあるが,3つ以上の遺伝子が1群の対立遺伝子になっている場合をいう。たとえばヒトの ABO式の血液型ではA,B,Oの3遺伝子が対立関係にあり,AとBとは優劣関係のない不完全優性で,OはA,Bそれぞれに対して劣性である。

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