普及版 字通 「褓」の読み・字形・画数・意味


15画

(異体字)褓
14画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] むつき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は保(ほう)。保は新生の子に、霊衣をそえて守る儀礼を示す字。古い字形には、頭上に玉を加えることが多い。〔説文〕十三上に「小兒の衣なり」とするが、その字には多く褓を用いる。(きようほう)はむつきの類をいう。

[訓義]
1. むつき。
2. 字はまた褓に作る。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕褓 毛豆(もつき) 〔名義抄 ツラヌ・ムツキニ 〔字鏡集〕 カク・チゴノキヌ・ツラヌキ・ムツキ・ホカ

[語系]
・褓・保puは同声。・褓は保より分化した字とみてよい。

[熟語]

[下接語]



14画

(異体字)
15画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] かいまき・むつき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は保(ほう)。保は新生の子に、受霊のための衣をそえて抱く意。その衣を褓という。〔説文〕十三上を正字とし、「小兒の衣なり」とするが、霊衣として身にそえるものであるから、褓が字義にかなう。〔詩、小雅、斯干〕は室寿ぎの詩で、女子の出生のときには「載(すなは)ち之れに裼(てい)を衣(き)せしむ」とあり、〔伝〕に「裼は褓なり」という。は子を負うもの、また腹かけの類をいう。

[訓義]
1. かいまき。新生の子に、霊衣として加えるものであった。
2. むつき、しめし。
3. 保・と通用する。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕褓 毛豆(もつき) 〔名義抄〕襁褓 ムツキ・タスキ/褓 ムツキ・チゴノキヌ/ ムツキニ 〔字鏡〕褓 チゴノキヌ・ムツキ

[語系]
褓・保・puは同声。(抱)buと声義が近い。保声の字は保と同じく、生子儀礼に関するものが多い。

[熟語]
褓襁褓裙褓乳褓被
[下接語]
襁褓・香褓・孺褓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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