西勢実村(読み)にしせいじつむら

日本歴史地名大系 「西勢実村」の解説

西勢実村
にしせいじつむら

[現在地名]吉井町西勢実

小鎌おがも村の北東にあり、竜天りゆうてん山から西南に標高三〇〇メートル前後の山々が連なる起伏の多い村。南方仁堀西にぼりにし村から美作国とうげ(現久米郡久米南町)に至る福渡ふくわたり道が北西に向かう。建仁三年(一二〇三)の備前国麦惣散用帳(東大史料編纂所蔵)に備前国定分からの引分として、色代保分五二石余「紙工并勢実保」とある。

慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)では仁堀庄に村名がみえ、寛永備前国絵図では高二一一石余。「備陽記」によれば枝村はみやまえ、田畠二一町二反余、家数三三・人数一八九、池二。文化年間の「岡山藩領手鑑」では直高二八二石余、家老池田伊賀給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android