日本歴史地名大系 「西原廃寺」の解説 西原廃寺にしはらはいじ 福島県:福島市旧飯坂町地区北原村西原廃寺[現在地名]福島市飯坂町湯野飯坂町湯野(いいざかまちゆの)の北部、福島盆地を一望できる丘陵南東斜面の字堂跡(どうあと)に位置。以前から古瓦が表採され、西原廃寺のほか北原(きたばら)廃寺・高寺(たかでら)廃寺などと称されていた。昭和四六年(一九七一)に発掘調査を実施、その後史跡公園として整備され、湯野西原廃寺跡として県指定史跡。「日本紀略」天長七年(八三〇)一〇月一九日条によると、山階(やましな)寺(のちの奈良興福寺)の智興が信夫(しのぶ)郡に菩提(ぼだい)寺を造立し定額寺とされており、同寺は西原廃寺にあたるとするのが定説である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報