西小屋庄(読み)にしこやのしよう

日本歴史地名大系 「西小屋庄」の解説

西小屋庄
にしこやのしよう

武庫郡にあった奈良春日社兼興福寺領庄園。市域北西端から武庫川対岸の西宮市の一部も庄内に含まれていたと考えられる。江戸時代の西昆陽にしこや村を遺称とする。もとは吉田定房の所領であったが、定房から大乗院門跡孝覚に寄進されて興福寺領庄園となり、孝覚から孝憲(定房の子)へと伝えられ、のちに同寺松林院の知行となったという(三箇院家抄)。当庄は二季の大般若会の用途を所出する料所とされ、寄進者にちなんでこの大般若会は「吉田大般若」と号された。康永四年(一三四五)八月七日に当庄一方公文富松平内の当職就任に関する興福寺別当の御教書が出されている(「御教書引付」成簣堂文庫大乗院文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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