西広門田村(読み)かわだむら

日本歴史地名大系 「西広門田村」の解説

西広門田村
かわだむら

[現在地名]塩山市西広門田

熊野くまの村の西にある。おも川が南境を西流し、また村内を川幅三間ほどのしお川が南流して重川へ合している。北西下塩後しもしおご村。平坦地で南北に長い村で、北部に三町ほど隔てて枝郷の塩川しよがわがある。天正一〇年(一五八二)一二月一二日の徳川家印判状写(御庫本古文書纂)では、「熊野河田」のうちの夫丸一人などが志村又右衛門尉(貞盈)に宛行われている。翌一一年四月一八日の徳川家康印判状写(土屋文書)では「広門田」とあり、同所のうち二貫文が熊野社に安堵された。慶長七年(一六〇二)の休息山立正寺門徒連印状(久遠寺文書)にみえる川田かわだ郷も当地と推定され、弥左右衛門ら一〇名の門徒が名を連ねている。

慶長古高帳には西河田(西川田)と記され高五五四石余、幕府領

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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