西方院(読み)さいほういん

日本歴史地名大系 「西方院」の解説

西方院
さいほういん

[現在地名]奈良市五条町

唐招提寺の西方約三〇〇メートルに位置。律宗。本尊阿弥陀如来立像(国指定重要文化財)は左足のに法眼快慶の銘があって、快慶晩年の作として知られる。寛元年間(一二四三―四七)に慈禅によって創建された唐招提寺の塔頭の一つで、かつては唐招提寺の寺域に含まれていた。現在境内には庫裏・旧護摩堂と正応五年(一二九二)に没した証玄の五輪塔(県指定文化財)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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