西津屋村
にしつやむら
[現在地名]上県町西津屋
佐須奈村の北に位置し、南西に向いた荒い浦に臨む。「津島紀略」は仁志乃都耶と訓じる。民戸は二ヵ所に分れ、上里は那辺(阿奈太)、下里は這辺(古奈太)と称されていた。「郡方毎日記」寛永一五年(一六三八)条に「にしのつや」とみえる。寛文二年(一六六二)の検地帳には豊崎郡西津屋村とある。元禄一六年(一七〇三)の対州郷村帳では豊崎郷内として畠木庭物成四八石余とあり、家数二七・社一・寺一、人数一一七・給人一・公役人一五・肝入一・猟師一三、牛一五、船九で、寺は禅宗西光寺。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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