西牧関所跡(読み)さいもくせきしよあと

日本歴史地名大系 「西牧関所跡」の解説

西牧関所跡
さいもくせきしよあと

[現在地名]下仁田町南野牧・本宿

中山道脇往還の下仁田道の藤井ふじい本宿もとじゆく両村境に設置され、藤井関所ともよばれた。年未詳の関所由緒書(小林文書)によると創建は文禄二年(一五九三)で、翌年に番頭役に森平もりだいら村儀兵衛・本宿村文吉・根小屋ねごや村治郎左衛門が任命された。通常は前掲三村に藤井村を加えた四ヵ村の四名が関守に任命され、二名ずつ交代で勤めた。下番人は西牧領一四ヵ村から出され、昼夜二名ずつが勤めた(明和六年「返答書」県立文書館蔵)。建物は坂詰さかづめ村から本宿村に入る本宿地内、内山うちやま峠に向かう藤井村の二ヵ所にあった。北側本宿村地内には、番屋と日向御門、藤井村地内に日影御門が置かれた(宝永元年「関所近傍絵図」同館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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