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被疑者 ひぎしゃ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

被疑者
ひぎしゃ

犯罪の嫌疑を受け,捜査機関によって捜査の対象とされているが,まだ公訴の提起を受けるにはいたらない者。公訴の提起を受けたのちは被告人と呼ばれる。現行刑事訴訟法のもとでは,弁護人選任権 (30条) ,黙秘権 (198条) ,弁護人との接見交通権など多くの権利が保障され,公判手続と同じように捜査手続においてもその当事者的地位が認められている。

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デジタル大辞泉の解説

ひぎ‐しゃ【被疑者】

犯罪の嫌疑を受けて捜査の対象となっているが、起訴されていない者。容疑者

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百科事典マイペディアの解説

被疑者【ひぎしゃ】

司法警察職員や検察官などから犯罪の嫌疑を受けているが,まだ起訴されていない者。一般には容疑者ともいう。起訴されると被告人と呼ばれる。被疑者は逮捕・拘留され,家宅捜索等を受けることもあるが(刑事訴訟法198条以下),黙秘権,弁護人選任権,勾留理由開示請求権等を認められる。
→関連項目アリバイ強制捜査国選弁護人参考人接見交通権捜索当番弁護士制度任意出頭任意捜査ミランダ・ルール領置

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世界大百科事典 第2版の解説

ひぎしゃ【被疑者】

一定の犯罪を犯した嫌疑(容疑)があるとして捜査機関による捜査の対象になっている者で,いまだ公訴が提起されていない者をいう。公訴が提起された後は,被告人と呼ばれる。ヨーロッパ大陸諸国では,被疑者は,捜査機関による取調べの対象という性格が強いが,英米法では,被疑者にも,被告人に準じた,捜査機関に対立する当事者としての性格が強く認められ,被疑者にできるだけ多くの訴訟法上の権利を与えることが図られている。日本の現行法上,被疑者は,令状がなければ逮捕などの強制処分を受けず(憲法33,35条),黙秘権(憲法38条,刑事訴訟法198条2項)や弁護人選任権(憲法34条,刑事訴訟法30条),弁護人との接見交通権(刑事訴訟法39条)をもつなど,当事者に近い面ももつが,反面,捜査機関の手によって逮捕・勾留され,捜索・差押えを受け,捜査機関による取調べが認められ,逮捕・勾留されている場合にはこれを拒否できないなど,取調べの対象としての面ももつ。

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大辞林 第三版の解説

ひぎしゃ【被疑者】

起訴されてはいないが、犯罪の嫌疑を受けて捜査の対象となっている者。容疑者。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

被疑者
ひぎしゃ

捜査を受けていて、いまだ公訴を提起されていない自然人または法人をいう。検察官、検察事務官または司法警察職員は、犯罪の捜査をするについて必要があるときは、被疑者の出頭を求め、これを取り調べることができる。ただし、被疑者は、逮捕または勾留(こうりゅう)されている場合を除いては、出頭を拒み、または出頭後いつでも退去することができる(刑事訴訟法198条1項)。前述の取調べに際しては、被疑者に対し、あらかじめ、自己の意思に反して供述をする必要がない旨を告げなければならない(供述拒否権、同法198条2項)。他方、被疑者は、いつでも弁護人を選任することができる(弁護人依頼権、同法30条1項)。弁護人または弁護人を選任することができる者の依頼により弁護人となろうとする者と立会人なくして接見することができる(接見交通権、同法39条1項、ただし同法39条3項参照)。また、証拠保全請求権も認められている(同法179条)。[内田一郎]

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世界大百科事典内の被疑者の言及

【刑事補償】より

… 刑事補償法による補償とは別に,無罪となった者は,刑事訴訟法(188条の2以下)によって,弁護士報酬など一定の範囲の裁判費用の補償を受けることができる。また,被疑者として身柄を拘束されながら起訴されず,したがって無罪の裁判も受けなかった者には,刑事補償の請求は認められていないが,1957年の被疑者補償規程(法務省訓令)によって,一定の場合にこれに代わる補償が行われている。以上の制度によって塡補(てんぽ)されない損害については,国家賠償の請求ができるが,そのためには手続に関与した公務員に違法な行為と故意または過失のあったことが認められなければならない。…

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