西物部村(読み)にしものべむら

日本歴史地名大系 「西物部村」の解説

西物部村
にしものべむら

[現在地名]高月町西物部

磯野いその村の東、余呉よご川東岸の平地に立地。東物部村とともに古代物部氏の近江における根拠地の一と考えられる。古墳時代の長塚ながつか遺跡がある。元亀元年(一五七〇)の富永庄所務帳(井口日吉神社文書)に返礼来所として「黒大豆壱升 物部 源三太郎」「俵参石参斗七升五合 物部ニテ」とみえる。 天正一三年(一五八五)閏八月の山内一豊知行目録(山内文書)に「西ものへ」とみえ、一豊領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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