デジタル大辞泉 「西郷札」の意味・読み・例文・類語 さいごう‐さつ〔サイガウ‐〕【西郷札】 明治10年(1877)の西南戦争で、西郷隆盛が戦費調達のために発行した紙幣。10銭・20銭・50銭・1円・5円・10円の6種。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「西郷札」の意味・読み・例文・類語 さいごう‐さつサイガウ‥【西郷札】 〘 名詞 〙 明治一〇年(一八七七)の西南の役に、西郷方(薩軍)が戦費調達のため発行した紙幣。承恵札といわれる半円と一円の二種と、軍務所札といわれる一〇銭、二〇銭、五〇銭、一円、五円、一〇円の六種がある。軍務所札はわらび札と呼ばれ、紙にわらび粉のりで寒冷紗(かんれいしゃ)を張った特殊の用紙に印刷したもの。いずれも信用が薄く、流通圏も戦況とともに移動し、西郷方の敗北で無価値なものとなった。西郷札 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の西郷札の言及 【軍票】より …第2次大戦でも各種のやり方で軍票が発行された。 日本では,西南戦争時に西郷軍が発行した軍用紙幣,いわゆる西郷札がその先駆とされる。政府発行の軍票は,日清戦争時が最初のケース(未使用のまま回収)であり,日露戦争,青島(チンタオ)出兵,シベリア出兵,日華事変,太平洋戦争の際に例がある。… ※「西郷札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by