寒冷紗(読み)かんれいしゃ

  • 寒冷×紗

百科事典マイペディアの解説

綿織物の一種。ビクトリア・ローンとも。細糸をあらく平織にして強くのり付けしたもの。薄地でごわごわしているので,造花,カーテン,芯地,裏打布などにする。
→関連項目ローン

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世界大百科事典 第2版の解説

ビクトリア・ローンともいい,綿織物の一種。経緯ともに綿単糸を用い,経糸に強い糊付けをし,密度のあらい平織に織って,硬く糊仕上げした生紗風の薄地の綿布。白地が多いが地染,型染のものもある。地の薄いものは日覆い,窓掛け,ふすま張地,蚊帳その他に使われ,目の細かい優良品は造花,人形衣装などに用いられる。【宮坂 博文】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

綿織物の一種で,普通の綿布よりも目が粗い。濃い糊を施して堅く仕上げてあるので,一見麻織物のようにみえる。織り上げ後漂白し,白のまま使用するものが多いが,染色染したものもある。おもに造花用,人形の衣装そのほかの装飾用や製本の際の背張りなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薄地に織られ、紗によく似た感じに仕上げられた平織の綿織物。もとは薄地の麻織物であったが、その風合いに似せて、手ざわりが粗いこわめの綿織物が製織されるようになり、むしろ木綿のものが一般化するようになった。綿製の寒冷紗は40番手くらいの単糸で、織るときに経(たて)糸に強糊(こわのり)をつけてあり、漂白したのちさらに強糊仕上げをする。また色無地、捺染(なっせん)加工したものもある。良質のものはハンカチーフ地に、ほかにカーテン地、造花用、人形の衣装などにも広く用いられている。

[角山幸洋]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 目の粗い薄い綿織物で、固い糊仕上げをしたもの。カーテン、蚊帳(かや)、芯地、装飾などに用いる。唐布(とうぬの)。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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