要求論(読み)ようきゅうろん(その他表記)demand theory

図書館情報学用語辞典 第5版 「要求論」の解説

要求論

資料の選択基準を利用者の要求にあるとする立場で,利用者の要求やニーズを充足することに第一義的な意義を認める資料選択論.要求とは,リクエストを含めて,何らかの形で図書館員に直接伝達される資料や情報へのアクセスの主観的な必要性を表し,社会的要求や自己実現要求などの階層を持つ.一方,ニーズは潜在的で,これを把握するためには,図書館員側の特別な注意力や知識,直感力が必要とされる.要求論には,資料選択にあたって,一定の質的基準があることを前提とする制限的要求論と,利用者の資料要求に対して図書館員が価値判断をしないという理念基盤にする絶対的要求論がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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