見世清掻き(読み)ミセスガガキ

デジタル大辞泉 「見世清掻き」の意味・読み・例文・類語

みせ‐すががき【見世×掻き】

江戸吉原の遊郭で、遊女店先に出て並ぶ合図に弾いた三味線

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精選版 日本国語大辞典 「見世清掻き」の意味・読み・例文・類語

みせ‐すががき【見世清掻】

  1. 〘 名詞 〙 江戸吉原の遊郭で、昼見世・夜見世の始まる時刻に、縁起棚の鈴を鳴らすのを合図に、新造たちが店頭に出て並び、長唄小唄豊後などを本調子・二上りなどで、唄なしに弾く三味線の清掻の曲。また、それを弾くこと。古くは唄もあり相の手に清掻を弾いたが、後は清掻だけとなり、天保一八三〇‐四四)以後は、それを弾く家もまれになった。
    1. 見世清掻〈噺之画有多〉
      見世清掻〈噺之画有多〉
    2. [初出の実例]「孔雀騒きで目白押し見世清掻のてんてつとん、さっさ押せ」(出典:長唄・教草吉原雀(1768))

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