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清掻/菅掻/菅垣 スガガキ

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デジタル大辞泉の解説

すが‐がき【×掻/××掻/×菅垣】

和琴(わごん)の手法の一。全部の弦を一度に弾いて、手前から3番目または4番目の弦の余韻だけを残すように、他の弦を左指で押さえるもの。
江戸初期の箏(そう)または三味線で、歌のない器楽曲。「六段菅掻」(六段の調べ)など。
尺八古典本曲の一類。2を編曲したものというが不明。「三谷(さんや)菅垣」など。
三味線の曲節の一。第2・第3の2弦を同時に弾く音と、第3弦をすくう音とを交互に鳴らす単純なもので、江戸吉原の遊女が客寄せのために店先で弾いた。見世(みせ)菅掻。
歌舞伎下座音楽で、4を取り入れたもの。また、その他諸種の三味線曲で4を取り入れた部分。郭(くるわ)の表現として用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

清掻
すががき

菅掻、清攬、菅垣とも書く。もっとも一般的には、近世邦楽の楽曲の一群。箏(そう)、三味線、一節切(ひとよぎり)の器楽曲で、入門的な性格である。『糸竹初心集(しちくしょしんしゅう)』(1664)や『大(おお)ぬさ』(1685)などに楽譜がある。また尺八でも、『秋田菅垣』『二段菅垣』ほか、「すががき」と名のつく古典本曲が多くある。そのほか、和琴(わごん)の基本的な奏法、およびそれらの手法を用いた曲節をさして用いられ、楽箏(がくそう)(雅楽の箏)の手法名としても用いられている。
 また、三味線音楽の曲節名としても使われる。これは、江戸・吉原の遊女が客寄せのため店先で弾き鳴らした三味線だけの単純な曲「見世すががき」に始まり、これが劇場音楽に取り入れられて、吉原や廓(くるわ)の表現に広く用いられるようになった。常磐津(ときわず)、清元、長唄(ながうた)など、多数の曲で応用されている。[卜田隆嗣]

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