見老津浦(読み)みろづうら

日本歴史地名大系 「見老津浦」の解説

見老津浦
みろづうら

[現在地名]すさみ町見老津

和深川わぶかがわ村の東にある漁村。紀伊水道の入口、枯木かれき灘に面した荒磯の多い海岸で、沖合に大小の島が点在して自然防波堤をつくり、とくに見老津川河口は船溜りの適地。熊野街道大辺路が海辺に接して通り、和深川村との間は長柄ながえ(現長井坂)。東は江住えすみ浦、北は小河内おかうち村と防己つづら村。中世末期には周参見氏の支配下にあったという(続風土記)

慶長検地高目録によると村高二五石余。「続風土記」では家数八五、人数三〇六。江田組に属した。慶長一六年(一六一一)の加太浦より錦浦迄加子米究帳(栗本家蔵)によると、加子役数一八人、代納升高二一・六石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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