親母（読み）シンボ

デジタル大辞泉

しん‐ぼ【親母】

母親。実の母。⇔親父しんぷ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しん‐ぼ【親母】

1. 〘 名詞 〙 ははおや。実のはは。
   1. [初出の実例]「右、為療親母之胸病、請如件、謹以解」(出典：正倉院文書‐天平宝字四年（760）九月一六日・美努人長解)
   2. 「天平五年癸酉遣唐使舶発_二難波_一入_レ海之時親母贈_レ子歌」(出典：万葉集（８Ｃ後）九・一七九〇・題詞)
   3. [その他の文献]〔礼記疏‐曾子問〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【親母】しんぼ

生母。

字通「親」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の親母の言及

【親族名称】より

…宗族は秩序の体系を持っており，人々はその中で一定の地位を占め，そのことから身分関係や国家の法との関係を規制され，各人は親族名称，すなわち〈名〉に応じた行動規準を持たねばならない。全体は図4を参考に供するとして，たとえば〈はは〉についてみると，生みの母を〈親母〉，めかけの子は父の正妻を呼んで〈嫡母〉，前妻の子は後妻を呼んで〈継母〉，めかけの子がその生みの母を失い，他のめかけが養育するとそのめかけを〈慈母〉，養子は養い親の妻を〈養母〉，離婚された親母を〈出母〉，寡婦たる親母で他人に嫁いだものを〈嫁母〉，父のめかけで子あるものを他の子は〈庶母〉，父のめかけで己に乳を与えたものを〈乳母〉という。親母を除いてこれらを〈八母〉というが，それぞれに礼制上，服喪の期間などが細かく段階的に定められていることはもちろん，律の上でも一定の扱いがある。…

※「親母」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」