親粒(読み)おやつぶ

精選版 日本国語大辞典 「親粒」の意味・読み・例文・類語

おや‐つぶ【親粒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな粒。
    1. [初出の実例]「にらみ出す白ひ眼に黒い雲 御殿の上にはしる親つぶ〈鶴道〉」(出典:俳諧・二葉集(1679))
  3. 刀剣の柄に用いる鮫皮(さめがわ)背筋真中上方にある最も大きな粒。周囲の八つの小粒と共に、九曜星を形づくる。
    1. [初出の実例]「おやつぶの大きなるを、取望み申したく候」(出典:貞徳文集(1650)上)
  4. ( 比喩的に用いて ) 親。親父(おやじ)親方親分
    1. [初出の実例]「春雨は花のおやつぶの木たち哉〈重供〉」(出典:俳諧・毛吹草追加(1647)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android