観自在(読み)カンジザイ

デジタル大辞泉 「観自在」の意味・読み・例文・類語

かん‐じざい〔クワン‐〕【観自在】

仏語。すべての事物を自由自在に見ることができること。
《「観自在菩薩」の略》観世音菩薩かんぜおんぼさつ

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精選版 日本国語大辞典 「観自在」の意味・読み・例文・類語

かん‐じざいクヮン‥【観自在】

  1. 仏語。
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 迷いの執着から解放された境界にあって、事物のすがたが自由自在に正しく見きわめられること。
    1. [初出の実例]「棲遅(せいち)して観自在なり」(出典長唄寒山拾得(1911))
  3. [ 2 ] ( 「かんじざいぼさつ(観自在菩薩)」の略 ) =かんのん(観音)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「観自在を最初にすゑたてまつりたるは」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)三月二日)

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百科事典マイペディア 「観自在」の意味・わかりやすい解説

観自在【かんじざい】

観音(かんのん)

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世界大百科事典(旧版)内の観自在の言及

【観音】より

…仏教ではイーシュバラにその属性を示す修飾語〈見守るものavalokikā〉をつけてアバローキテーシュバラAvalokiteśvaraとしたものと思われる。正規の梵語を知る玄奘(7世紀)はこれを〈観自在〉と訳した。初期の漢訳者は〈観世音〉とか〈光世音〉とか訳したが,彼らはこの名の中に〈音svara〉や〈光ruc〉の語が含まれていると信じたらしい。…

※「観自在」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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