角を入れる(読み)カドヲイレル

デジタル大辞泉 「角を入れる」の意味・読み・例文・類語

かど・れる

怒気を表す。とげとげしくする。
大臣が大の眼に―・れ」〈西鶴大矢数・三〉
すみを入れる」に同じ。
「この人は―・れたるよしもなく、生まれ付きの丸額」〈浮・男色大鑑・四〉

すみ・れる

近世元服2、3年前の少年前髪の額の生え際の両隅をそり込むこと。すみを抜く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角を入れる」の意味・読み・例文・類語

すみ【角】 を=入(い)れる[=切(き)る・=抜(ぬ)く]

男子が一四歳になり、前髪の額ぎわを、生えぎわ通りに剃り、角(かく)形にする。江戸時代風習で、この髪形角前髪(すみまえがみ)という。半元服(はんげんぷく)。かどをいる。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三二「めでたい事は前廉の春 薄霞角入てからおろしたり」

かく【角】 を 入(い)れる

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