解物(読み)トキモノ

デジタル大辞泉 「解物」の意味・読み・例文・類語

とき‐もの【解(き)物】

着物の縫い糸をほどくこと。また、その着物。ほどきもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「解物」の意味・読み・例文・類語

ほどき‐もの【解物】

  1. 〘 名詞 〙 縫い直し、洗い張りなどのために、衣服の縫い糸を解きはなすこと。また、それにあてる衣服やその仕事。ときもの。
    1. [初出の実例]「母親も、釈物(ホドキモノ)をしてゐた手を休めて、喙を容れた」(出典:黴(1911)〈徳田秋声一一)

とき‐もの【解物】

  1. 〘 名詞 〙 縫糸を抜きとって着物を解くこと。また、その着物。ほどきもの。
    1. [初出の実例]「觧物(トキモノ)をするとき襟かたを引裂(ひっざい)た事と」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android