言文一致体(読み)ゲンブンイッチタイ

精選版 日本国語大辞典 「言文一致体」の意味・読み・例文・類語

げんぶんいっち‐たい【言文一致体】

  1. 〘 名詞 〙 言文一致の趣意で書かれる文体。口語体
    1. [初出の実例]「日記にも言文一致体を用ゐる人多く候へども中には言文一致体を濫用したるも不少候」(出典:消息(1899‐1900)〈正岡子規〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の言文一致体の言及

【言文一致】より

…書きことば(文)を話しことば(言)に一致させようとすること,また話しことばに準じた文章(言文一致体)をさし,とくに,日本の明治以降のそうした試みを,言文一致運動という。口頭の言語と,文字に書き記すばあいの言語とは,それぞれ特色があって,表面の姿では両者一致しないのがむしろ普通であるが,ことに日本では口頭言語の変遷とは別に文字言語が独特の発達をした。…

※「言文一致体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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