言滑らす(読み)イイスベラス

デジタル大辞泉 「言滑らす」の意味・読み・例文・類語

いい‐すべら・す〔いひ‐〕【言(い)滑らす】

[動サ五(四)]言ってはいけないことまで言う。口を滑らす。
「『…女中はわたくし一個ひとり』と―・してつぐむ口」〈逍遥細君
[動サ下二]に同じ。
底意の悪を座興になし、―・する油口」〈浄・浦島年代記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言滑らす」の意味・読み・例文・類語

いい‐すべら・すいひ‥【言滑】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 調子にのって、言ってはならないことを言う。口をすべらす。
    1. [初出の実例]「そこゐの悪を座興になし、いひすべらする油口」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)三)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「『女中はわたくし一個(ひとり)』と言ひ滑らして噤ぐ口」(出典:細君(1889)〈坪内逍遙〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android