言習・言慣(読み)いいならわす

精選版 日本国語大辞典 「言習・言慣」の意味・読み・例文・類語

いい‐ならわ・す いひならはす【言習・言慣】

〘他サ五(四)〙
世間習慣的にそのように言う。言い伝えてくる。
無名草子(1198‐1202頃)夢「あだにはかなきことにいひならはしてあれど、夢こそあはれにいみじくおぼゆれ」
曾我物語(南北朝頃)五「我等風情の者は、欲心にすまひするといひならはせり」
口癖に言う。いつもそのように言う。
人情本・英対暖語(1838)初「妹娘は年十七才なれども、子細あって十六才と言(イヒ)ならはしてあり」

いい‐ならわし いひならはし【言習・言慣】

〘名〙 昔からそのように言われてきている習慣、言葉事柄。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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