計らい（読み）ハカライ

デジタル大辞泉

はからい〔はからひ〕【計らい】

判断。取り扱い。処置。「粋な計らい」「特別な計らい」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

はからいはからひ【計・図】

1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はからう（計）」の連用形の名詞化 )
2. ① 考え。判断。配慮。分別。
   1. [初出の実例]「ともかくも、皆はからひに有るべき事なるを」(出典：宇津保物語（970‐999頃）国譲上)
   2. 「念仏をとりて、信じたてまつらんとも、また、すてんとも、面々の御計なり」(出典：歎異抄（１３Ｃ後）二)
3. ② 措置。取り成し。計画。とりはからい。
   1. [初出の実例]「道にもあらぬ御はからひ、いかがあらむ」(出典：保元物語（1220頃か）上)
4. ③ 数量の多少の過不足を許容すること。特に、株式売買の注文時、値段を一応指定し、取引の成行によって多少の値幅をもたせ、証券業者の判断で売買価格に弾力性をつけること。

出典　精選版 日本国語大辞典