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歎異抄 タンイショウ

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デジタル大辞泉の解説

たんいしょう〔タンイセウ〕【歎異抄】

たんにしょう

たんにしょう〔タンイセウ〕【歎異抄】

鎌倉時代の法語集。1巻。著者を親鸞(しんらん)の弟子の唯円(ゆいえん)とする説が一般的。親鸞没後に成立。浄土真宗の聖典で、18条からなり、前の10条は親鸞の法語、あとの8条は親鸞没後の末徒の異義への批判を所収。

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世界大百科事典 第2版の解説

たんにしょう【歎異抄】

親鸞の語録。1巻。編者は親鸞門弟の常陸国河和田の唯円(ゆいえん)。親鸞没後の真宗教団において,師説にそむく異端の発生を嘆き,誤りをただして正統を示し,念仏者の不審を明らかにしようとしたもの。前後に序文と結びの文をもつ18章の短文で構成され,前半10章は親鸞の言葉を記し,後半8章は唯円の意見を述べ異義を批判する。本書において親鸞の宗教の特徴を的確に把握できる。例えば,第3章には〈善人なをもて往生をとぐ,いはんや悪人をや〉と,悪人こそ阿弥陀仏の救いの主対象なのだという悪人正機(あくにんしようき)説を記している。

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大辞林 第三版の解説

たんいしょう【歎異抄】

たんにしょう【歎異抄】

一巻。唯円著とされる。親鸞の没後成立。親鸞の法語を記し、異端説を批判して、親鸞本来の信仰のあり方を説こうとしたもの。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歎異抄
たんにしょう

鎌倉時代の仏書。一巻。作者名を欠くが、一般には親鸞(しんらん)面授の弟子唯円(ゆいえん)の作とされ、親鸞の死後2、30年ころの成立か。親鸞没後に信徒たちの間に行われていた異端を歎(なげ)き、親鸞の伝えた真信に返そうとしてつくられたもの。全18条からなり、第10条以下が本抄のポイントであるが、さらにそれが異端であるか真信であるかを見分ける鏡として、親鸞の法語を第1条から第9条までに収めている。本抄に取り上げられている異端は八つで、そのうち二つ(第11条、第12条)はすでに親鸞在世中にあり、第13条以下の六つが親鸞滅後の段階で前面に出てきたものであろう。すなわち、〔1〕本願誇りは往生(おうじょう)できぬ、〔2〕1回の念仏に八十億劫(おくこう)の重罪が滅す、〔3〕煩悩具足(ぼんのうぐそく)の身でありながら現世で成仏(じょうぶつ)する、〔4〕回心(えしん)ということが幾度でもある、〔5〕辺地往生は堕地獄、〔6〕お布施(ふせ)の多少に従って大小仏になる、という異端である。「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」の語はよく知られており、引用されている親鸞の法語には親鸞の核心をつくものがあるが、一方、非親鸞的なものもあり、この点厳密な吟味を要する。[松野純孝]
『妙音院了祥著『歎異鈔聞記』(『新編真宗大系 第12巻』所収・1972・法蔵館) ▽多屋頼俊著『歎異抄新註』(1970・法蔵館) ▽曽我量深著『歎異抄聴記』(1967・東本願寺出版部) ▽安良岡康作訳注『歎異抄』(旺文社文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の歎異抄の言及

【仏教】より

…紀元前5世紀ころインドに出たシャーキャムニ,すなわち釈迦(しやか)によって創唱された教えで,キリスト教,イスラムと並ぶ世界三大宗教の一つ。現在,(1)スリランカ,タイなどの東南アジア諸国,(2)中国,朝鮮,日本などの東アジア諸国,(3)チベット,モンゴルなどの内陸アジア諸地域,などを中心に約5億人の教徒を有するほか,アメリカやヨーロッパにも教徒や思想的共鳴者を得つつある。(1)は前3世紀に伝道されたスリランカを中心に広まった南伝仏教(南方仏教)で,パーリ語仏典を用いる上座部仏教,(2)はインド北西部から西域(中央アジア)を経て広まった北伝仏教で,漢訳仏典を基本とする大乗仏教,(3)は後期にネパールなどを経て伝わった大乗仏教で,チベット語訳の仏典を用いるなど,これらの諸地域の仏教は,歴史と伝統を異にし,教義や教団の形態もさまざまであるが,いずれもみな,教祖釈迦をブッダ(仏)として崇拝し,その教え(法)を聞き,禅定(ぜんじよう)などの実践修行によって悟りを得,解脱(げだつ)することを目標とする点では一致している。…

※「歎異抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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