訳有る(読み)わけある

精選版 日本国語大辞典 「訳有る」の意味・読み・例文・類語

わけ【訳】 有(あ)

  1. 色恋関係がある。また、粋(すい)である。
    1. [初出の実例]「子細はわけある男次第に傾城ははりもつよくいせいもつく物を」(出典:浮世草子・椀久二世(1691)上)
  2. ひとかどの身分である。身分が高い。
    1. [初出の実例]「あれは都の分ある大臣と聞に我ながら耻ける」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)五)
  3. 事情がある。特に情交関係がある。→わけが有る
    1. [初出の実例]「とうからこなたと清七と、訳(ワケ)有事知ってゐる」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android