証拠力(読み)ショウコリョク

デジタル大辞泉 「証拠力」の意味・読み・例文・類語

しょうこ‐りょく【証拠力】

民事訴訟で、証拠裁判官心証を左右しうる効果。「証拠能力」とは異なる。証明力

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精選版 日本国語大辞典 「証拠力」の意味・読み・例文・類語

しょうこ‐りょく【証拠力】

  1. 〘 名詞 〙 民事訴訟で、証拠がもつ信憑(しんぴょう)性の度合。証明力。証拠価値
    1. [初出の実例]「謄本に如何なる証拠力を付す可きやを裁判す」(出典:民事訴訟法(明治二三年)(1890)三四九条)
    2. 「予審及捜査に関する調書の証拠力に絶対の価値が附せられてある」(出典:逆徒(1913)〈平出修〉)

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世界大百科事典(旧版)内の証拠力の言及

【証拠】より

…(2)証拠能力のある証拠が裁判所の心証を動かす力を,証明力という。民事訴訟では,証拠力または証拠価値ともいう。証明力の評価の方法については,法律的な制約がなく,裁判所が経験則に従って合理的に心証を形成することとされている(自由心証主義。…

※「証拠力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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