話・咄(読み)はなす

精選版 日本国語大辞典 「話・咄」の意味・読み・例文・類語

はな・す【話・咄】

〘他サ五(四)〙
① ことばで伝える。口に出して述べる。かたる。いう。
言継卿記‐大永七年(1527)正月一五日「阿茶々丸、兼秀なともはなされ候了」
※倫敦塔(1905)〈夏目漱石〉「主人に今日は塔を見物して来たと話したら」
② 互いにかたりあう。談話する。また、相談する。
日葡辞書(1603‐04)「ノチニ ゴザッテ fanasaxerarei(ハナサセラレイ)
※魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後「今後の事も相談(ハナ)して置き度いからって」
③ 交際する。つき合う。
仮名草子竹斎(1621‐23)下「年久しくはなしたる人なりしが、此ついでに暇を乞ひ」
情交を結ぶ。また、遊女に会う。女郎を買う。
評判記・美夜古物語(1656頃)「ふと嶋原へゆきしに、はなす女はひま入て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android