誓状(読み)セイジョウ

デジタル大辞泉 「誓状」の意味・読み・例文・類語

せい‐じょう〔‐ジヤウ〕【誓状】

神仏にかけて誓約した文書。また、それを書くこと。誓紙
「此の事虚言なきよし、―に書かれたるとぞ」〈著聞集一一

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精選版 日本国語大辞典 「誓状」の意味・読み・例文・類語

せい‐じょう‥ジャウ【誓状】

  1. 〘 名詞 〙 誓いの文書を書くこと。また、その文書。誓文。誓紙。起請文(きしょうもん)
    1. [初出の実例]「故尼御前の御恩をば大納言殿に報じたてまつらんとたびたび誓状をもって申されければ」(出典:平家物語(13C前)一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の誓状の言及

【証状】より

…ある事実を証明する証拠能力を有する文書の総称としての〈証文〉と同義に使われることも多いが,とくには,訴訟の裁定のために提出を要請される書面証言を記した文書。後者の場合は,むしろ〈起請文〉〈誓状〉の一形式であって,〈相論の時,証人に尋ねらるるの事,訴論人の注文につき,両方の縁者を除き,起請文の詞を載せて証状を召さるるの条,傍例たり〉(《山田氏文書》1300年(正安2)7月2日鎮西下知状)といわれたように,裁判機関の問状(といじよう)をうけて,起請文をもって提出された。ただし,〈祭文起請,公家は用いられず〉(《玉葉》1187年(文治3)5月16日条)とあるように,公家では訴訟手続に起請文を用いない伝統があった。…

※「誓状」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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