誓紙(読み)セイシ

デジタル大辞泉 「誓紙」の意味・読み・例文・類語

せい‐し【誓紙】

誓いの言葉を記した紙。起請文。

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精選版 日本国語大辞典 「誓紙」の意味・読み・例文・類語

せい‐し【誓紙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 誓いのことばを記した紙。誓約文書。起請文。誓文誓書
    1. [初出の実例]「いも川もせいしをは成之、昨日さしこし申候」(出典:上杉家文書‐(天正一〇年三、四月頃)(1582)上杉景勝自筆書状)
    2. 「隠し横目に目付と名付て誓紙(セイシ)をさせ」(出典:仮名草子・身の鏡(1659)中)
  3. 特に、男女の愛の誓いを記した起請文。遊女が客に与える心中だての誓書。
    1. [初出の実例]「施主により或は誓紙或は誓言の手術、うたれ候へども」(出典:評判記・赤烏帽子(1663)中川金之丞)
    2. 「二人が胸とむねとに、起請もせいしもおさめて有る」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)唐船)

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改訂新版 世界大百科事典 「誓紙」の意味・わかりやすい解説

誓紙 (せいし)

起請文(きしょうもん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の誓紙の言及

【起請文】より

…誓紙,誓文ともいい,前近代の日本で,人と人とが約束をとりかわすとき,神仏を仲立ちとし,偽りがあればその神仏の罰をうけることを誓うことがあり,その誓いを文書に書いたものを起請文という。起請文は,誓約内容を記した前書とよばれる確言と,もし誓約に背けば神仏の罰をうけるという自己呪詛文言を記した神文・罰文とからなり,しばしば護符の一種である牛玉(ごおう)宝印を料紙とする。…

※「誓紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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