…長身,朴訥(ぼくとつ),無口,しかし強い意志を底にひめた〈善良なアメリカ人〉というイメージで,1930年代から50年代末まで長い人気を保った(1937年から57年まで,途中の2度を除き,21年間〈マネー・メーキング・スター〉のベストテンに名をつらねた)。《モロッコ》(1930),《真珠の頸飾》(1936)ではマレーネ・ディートリヒ,《誰が為に鐘は鳴る》(1943),《サラトガ本線》(1945)ではイングリッド・バーグマン,そして晩年の《昼下りの情事》(1957)ではオードリー・ヘプバーンと,その時代の代表的美人女優を相手にロマンチックな役どころを演ずる永遠の二枚目であり続け,《オペラハット》(1936)や《青髯八人目の妻》(1938)のようなコメディから《ベンガルの槍騎兵》(1935)などの冒険活劇,《ヨーク軍曹》(1941)などの戦争映画に至るまで幅広いジャンルの作品に主演。とりわけ《バージニアン》(1929),《平原児》(1935),《西部の男》(1940),《遠い太鼓》(1951),《真昼の決闘》(1952),《ベラクルス》(1954)などにより西部劇スターとして世界中に知られた。…
…改めて7年契約をしたセルズニックは,〈第2のガルボ〉にするための企画をさがし,バーグマンのほうはジャンヌ・ダルクを演ずるのが念願であったが,ともに実現せず,バージェス・メレディスと共演の《リリオム》(1940)でブロードウェーにデビューする。その後,ハンフリー・ボガートと共演したワーナー・ブラザース映画《カサブランカ》(1942),ゲーリー・クーパーと共演したパラマウント映画《誰が為に鐘は鳴る》(1943)で人気が上昇し,シャルル・ボワイエと共演したMGM映画《ガス灯》(1944)でアカデミー主演女優賞を受賞してスターの地位を決定づける。アルフレッド・ヒッチコック監督の《白い恐怖》(1945)につづく《汚名》(1946)を最後にセルズニックとの契約が切れ,マクスウェル・アンダーソンの舞台劇《ロレーヌのジョーン》(1946)で念願のジャンヌ・ダルク役を演じてブロードウェーで好評を得るが,ベストセラー小説を映画化した《凱旋門》(1948)も,《ロレーヌのジョーン》をもとにした《ジャンヌ・ダーク》(1948)も不評に終わる。…
※「誰が為に鐘は鳴る」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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