調整インフレーション(読み)ちょうせいインフレーション(その他表記)Anpassungsinflation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「調整インフレーション」の意味・わかりやすい解説

調整インフレーション
ちょうせいインフレーション
Anpassungsinflation

国際収支不均衡を是正するため,外国でのインフレーションと調整する目的で,国内でインフレーション政策をとり,物価を上げて国際競争力を弱め,国際収支を均衡させようとする考え方をいう。 1969年 10月の西ドイツのマルク切上げ前や,73年2月の変動為替相場制度移行前の日本で,これが問題になった。 (1) 財政支出などの拡張により有効需要を増加させて物価の上昇を誘発する,(2) 大幅賃上げによるコスト上昇を価格転嫁させるコスト=プッシュ型のインフレーションを推進するという2つの方法がある。 98年後半には,インフレによって価格上昇への期待感が生れれば,生産意欲や投資意欲が刺激され,消費が増加,資産価値も上昇に転じて企業の業績も回復し,日本経済全体が活気を取戻すのではないかとの見方から,調製インフレ待望論が主張された。

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