諸侍(読み)しょさむらい

精選版 日本国語大辞典 「諸侍」の意味・読み・例文・類語

しょ‐さむらい‥さむらひ【諸侍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多くの武士。諸士。しょさぶらい。
    1. [初出の実例]「さてもわが君東八箇国の諸侍を集め、富士の巻狩りをさせられ候」(出典:謡曲・夜討曾我(1480頃))
    2. 「ショコク ノ xosamurai(ショサムライ) ナド ワ エン ニ イコボレ、ニワ ニモ ヒシ ト ナミイテ」(出典:天草本平家(1592)一)
  3. 侍たる者。侍という身分の者。れっきとした侍。しょさぶらい。
    1. [初出の実例]「上へ廻れと云は、此所を渡れといふ事かと思ふて渡たれば、諸侍にほしうもない水を、ぽってとおのましゃった」(出典:虎寛本狂言・入間川(室町末‐近世初))

しょ‐さぶらい‥さぶらひ【諸侍】

  1. 〘 名詞 〙しょさむらい(諸侍)〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「若年なれ共亀松気色をかへて諸侍(シヨサフラヒ)を推参なる男目といふ」(出典:浮世草子武道伝来記(1687)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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