諸法皆空(読み)しょほうかいくう

精選版 日本国語大辞典 「諸法皆空」の意味・読み・例文・類語

しょほう‐かいくうショホフ‥【諸法皆空】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。この世に存在するあらゆる事物は、すべて因縁から生じたもので、まったく実体とか本体、あるいは我などと称されるものがない空しいものだということ。また、その考え方空諦(くうたい)。〔往生要集(984‐985)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「諸法皆空」の意味・わかりやすい解説

諸法皆空
しょほうかいくう

仏教用語。この現実世界の存在は,直接的原因や間接的諸条件によって成立しているのであって,それらの存在には実体としての永続的主体はありえない,ということ。

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世界大百科事典(旧版)内の諸法皆空の言及

【菩提】より

…したがって仏教の礼拝対象は菩提を得た〈覚者〉,すなわち仏陀buddhaで,略して〈仏(ぶつ)〉という。そこでこの覚者は何を覚るかが菩提の内容になるが,それは諸法皆空,すべて存在するもの(色)には実体がない(空)という真理である。しかし諸法皆空を覚った覚者から見ると,存在するものは有も空も超越した実在そのものであるから諸法実相である。…

※「諸法皆空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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