日本歴史地名大系 「諸鈍村」の解説 諸鈍村しゆうどんむら 鹿児島県:大島郡瀬戸内町諸鈍村[現在地名]瀬戸内町諸鈍(しよどん)生間(いきんま)村の南に位置し、集落は入江(諸鈍湾)に臨む。南に徳浜(とくはま)の集落、崎根(さきね)鼻がある。里(さと)・金久(かねく)・大田(おおた)・繰(くり)の四地区からなる。平家落人の一人平資盛の墓が諸鈍村のオホチヨンにあるという(大島私考)。その霊廟が助盛(すけもり)宮(大屯神社)で、二月・八月の初丙の日にノロクメによって祭事が行われ、村中で三木(神酒)をこしらえて家ごとに奉納するという(同書)。東(ひぎや)間切渡連(どれん)方のうち。正保琉球国絵図に「東間切之内しよとん村」とみえ、海岸部に「らんせ」「くせ」「かめ瀬」「平瀬」「二ツ瀬」「長浜」および大立神が記される。寛文八年(一六六八)の琉球国郷帳でも東間切六ヵ村のうちとして「しよとん村」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by