謁播神社(読み)あつわじんじや

日本歴史地名大系 「謁播神社」の解説

謁播神社
あつわじんじや

[現在地名]岡崎市東阿知和町 北山

矢作川の支流青木あおき川の右岸に立地。祭神知波夜命・春日大神・須佐之男命。旧郷社。社伝によれば、成務天皇の頃、知波夜命が三河国造となって物部氏一族を率いて来住。牧民に意をつくしたという。当社神主手記による貞治五年(一三六六)の社記に「当社者参河国額田郡延喜式内之神仁而出雲色大臣命五世之孫知波夜命於祭而称謁盤明神与又称謁播大明神」とある。社の背後の峰続き約五町の東北に周囲八〇間余の古墳は、知波夜命の墳墓と伝える。「文徳実録」の仁寿元年(八五一)一〇月七日条に、猿投さなげ神社(現豊田市)などとともに従五位下を受ける。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 腫物 猿投

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