警戒線(読み)ケイカイセン

デジタル大辞泉 「警戒線」の意味・読み・例文・類語

けいかい‐せん【警戒線】

河川などで、洪水の危険水位を示す線。「川の水かさが警戒線を越える」
非常線」に同じ。「警戒線を突破する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「警戒線」の意味・読み・例文・類語

けいかい‐せん【警戒線】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 河川などで、洪水の危険水位を示す線。
  3. 敵の進入を警戒するために配置した歩哨(ほしょう)兵の列。歩哨線。
    1. [初出の実例]「警戒線内に潜入せる敵に対し主陣地を掩蔽し」(出典:歩兵操典(1928)第三二三)
  4. 近寄ると危険であるとして、立ち入りを禁じる地域を示す線。
    1. [初出の実例]「野良犬がトボトボと、人間には許されぬ警戒線を越えて〈略〉近寄って行くのが見えた」(出典:LIBER STUDIORUM(1930)〈寺田寅彦〉一)
  5. 犯罪事件で犯人を捜査するため、一定の区域、または要所に警察官を配置するもの。非常線。
    1. [初出の実例]「河向うも、都市のほうも、もう警戒線が敷かれているんですよ」(出典:秋の朝光のなかで(1974)〈辻邦生〉)
  6. 岩礁の多い海域の危険な範囲を海図に表示した線。

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