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掩蔽 えんぺいoccultation

翻訳|occultation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

掩蔽
えんぺい
occultation

普通は月が太陽以外の他の天体を隠す現象。星食ともいう。月による恒星に比べると,惑星の掩蔽はかなりまれであり,惑星による恒星の,あるいは惑星同士の掩蔽はほとんど起らない。ただし,惑星によるその惑星の衛星の掩蔽は,たとえば木星の場合など,きわめて頻繁に観測される。掩蔽現象は,月や惑星,衛星の軌道を精密に測定するのに役立つ。

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デジタル大辞泉の解説

えん‐ぺい【×掩蔽】

[名](スル)
おおい隠すこと。「旧悪を掩蔽する」
地球と恒星または惑星との間に月が入り、恒星・惑星を隠す現象。月の位置の精密測定に利用される。星(せいしょく)。

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百科事典マイペディアの解説

掩蔽【えんぺい】

星食

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大辞林 第三版の解説

えんぺい【掩蔽】

( 名 ) スル
おおいかくすこと。かくして見えなくすること。 「罪犯を-するが為めの具とならざるを/明六雑誌 13
天体が天球を運行中、みかけの大きさがより小さい他の天体を隠す現象。特に、月が恒星を隠すことをいう。星食。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

掩蔽
えんぺい
occultation

月が恒星や惑星などの前にきて、それらの天体を隠す現象。日食、月食に対して星食ともよぶ。明るい恒星の掩蔽はめったにおこらないが、月の通り道である白道に近いレグルス、スピカ、アンタレス、アルデバランなどの1等星は比較的多く掩蔽される。6等星ぐらいまでの恒星の掩蔽は毎年数十回見ることができる。月が明るいと暗い星の掩蔽は見にくく、満月前は月の欠けた暗い縁に入るので見やすいが、満月後は明るい縁に入るので見にくい。恒星はほとんど点光源のように見え、瞬間的に隠れ、また現れるので、その時刻の測定は、月の位置や運動の研究上重要視されてきた。しかし月の形は真円ではなく、山や谷の凹凸があるので、問題は複雑である。近年は月の周縁の凹凸がかなり詳しく調べられており、月の北や南の端を恒星がかすって通るいわゆる接食の観測が重要視されている。
 惑星が月に隠されることもあり、また惑星が恒星を隠すこともある。これらも掩蔽の一つである。木星や土星のように濃い大気をもつ惑星が恒星を掩蔽するときは、恒星がしだいに暗くなるようすから大気の性質の研究に役だったこともあるし、1977年には天王星が恒星を隠したときの観測から、天王星に細い環が発見された。さらに小惑星による恒星の掩蔽も近年盛んに観測され、そのなかから衛星のようなものがある小惑星も発見されている。[村山定男]

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世界大百科事典内の掩蔽の言及

【星食】より

…掩蔽(えんぺい)ともいう。月や惑星が恒星,惑星,衛星を隠す現象。…

※「掩蔽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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