護摩壇磯
ごまだんいそ
平磯から磯崎の海岸には中生代白亜紀の岩石が露出して連なる。獅子石・海老磯・源次郎万次郎磯・明神磯・竜宮磯・鷹だて磯・畜生磯(酒列磯)などの奇岩や名石があり、それぞれ伝説と史話に富み、住民から神磯として崇められる磯もある。護摩壇磯もその一つで、海へ向かって突出する立方形の岩石で、阿字石・清浄石・箱磯・釜石の名もあり、「お静さんぶっこみ」ともよばれる。その名は形が阿の字に似るからとも、弘法大師が護摩を焚き阿字観をしたからであるともいわれ、徳川光圀が清浄石と名付けたとも伝承される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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