日本歴史地名大系 「谷中初音町一丁目」の解説 谷中初音町一丁目やなかはつねちよういつちようめ 東京都:台東区旧下谷区地区谷中初音町一丁目[現在地名]台東区谷中(やなか)五―六丁目明治二年(一八六九)谷中天王寺(やなかてんのうじ)新門前町が改称して起立。三ヵ所ある谷中天王寺新門前町のうち下新門前地切地の一二坪余は天眼(てんげん)寺の境内に囲込まれて町並の諸役を勤めていたが、明治以後谷中坂(やなかさか)町に合併された(下谷区史)。当地にはかつて円照(えんしよう)院という寺が門前町屋とともに存在した。寛文新板江戸絵図には「エン上イン」、延宝江戸方角安見図には「円正寺」と記されている。円照院は貞享―元禄(一六八四―一七〇四)頃に移転した(下谷区史)。また日蓮宗本仏(ほんぶつ)寺が福相(ふくしよう)寺の東にあった(前掲安見図)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by