朝日日本歴史人物事典 「谷森善臣」の解説
谷森善臣
生年:文化14.12.28(1818.2.3)
幕末から明治時代の国学者。京都の人,三条西家侍臣。幼名種松,のち松彦,大和介。号菫壺,靖斎。国学を京都の伴信友に学ぶ。文久2(1862)年山陵奉行戸田忠至の下で山陵修補御用掛嘱託となり山陵取調べに参加,修築に尽力し,皇陵史料渉猟を志した。『諸陵徴』『諸陵説』に続き,主著『山陵考』(4巻,1867年献上)をまとめた。維新後は神祇事務掛,昌平学校出仕などを経て,明治8(1875)年修史館修撰。大学中博士,39年正四位。皇陵のほか,南朝史や日本語音韻論をめぐる多くの著書を残した。<参考文献>藤田義彰「谷森靖斎先生とその著書」(『宮内省互助』31,32号)
(ロバート・キャンベル)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報