谷畑古墳(読み)たにはたこふん

日本歴史地名大系 「谷畑古墳」の解説

谷畑古墳
たにはたこふん

[現在地名]榛原町大字萩原小字谷ハタ

宇陀川北方の油山あぶらやま丘陵最高地点に築かれた前期古墳で、宇陀郡では最も古い。山頂に位置するため墳丘裾部が明確でないが、東西約二七メートル、南北約二四メートル、高さ四メートルの長円形に近い円墳。

埋葬主体は南北に長い墓壙を掘り、推定長さ約五・三メートル、幅五〇センチの組合せ式の箱形木棺を置いていた。棺内から石釧二個と直径一〇センチの薄い円板状の朱塊が出土し、棺外から内行花文鏡・筒形銅器・素環刀太刀・刀剣類・工具類が出土。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 水銀朱 築造 腐食

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