谷神(読み)こくしん

精選版 日本国語大辞典 「谷神」の意味・読み・例文・類語

こく‐しん【谷神】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「老子‐六章」の「谷神不死、是謂玄牝、玄牝之門、是謂天地、綿綿若存、用之不勤。〈注〉谷神、谷中央無谷、無形無影、無逆無違、処卑不動、守静不衰、谷以之成、而不其形、此至物也」による語 ) 谷の中の空虚なところ。玄妙な道のたとえにいう。一説に、谷は穀に通じて養う意、神は五臓の神で、人が神を養うことともいう。
    1. [初出の実例]「偪老辞流俗、祭親憶谷神」(出典:新編覆醤続集(1676)七・臘月立春逍遣病懐)

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普及版 字通 「谷神」の読み・字形・画数・意味

【谷神】こくしん

万物を養う神。〔老子、六〕谷死せず、是れを玄牝(げんびん)と謂ふ。玄牝の門、是れを天地の根と謂ふ。緜緜(めんめん)として存するが(ごと)く、之れを用ふるも(つ)きず。

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