豆を煮るに萁をたく(読み)マメヲニルニマメガラヲタク

デジタル大辞泉 「豆を煮るに萁をたく」の意味・読み・例文・類語

まめるにまめがらをたく

《魏の曹植そうしょくが兄の曹丕そうひ文帝)から、七歩あゆむ間に詩を作らねば罰すると言われ、「まめがらは釜の下にあって燃え、豆は釜中ふちゅうにあって泣く、本これ同根より生ず」と歌ったという「世説新語」の故事から》兄弟・仲間どうしが傷つけ合うことのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「豆を煮るに萁をたく」の意味・読み・例文・類語

まめ【豆】 を 煮(に)るに萁(まめがら)をたく

  1. ( 魏の曹植が、兄の曹丕(文帝)から、七歩あるくうちに詩を作ることを命ぜられて作ったと伝えられる「煮豆燃豆萁、豆在釜中泣、本是同根生、相煎何太急」という詩から ) 豆を煮るのにその豆のからを燃料として用いるの意で、兄弟どうし、仲間どうしが互いに傷つけ合うことのたとえ。
    1. [初出の実例]「豆(マメ)を煮(ニ)るに豆の萁(カラ)を燃(タ)いて豆の子釜の中に泣なり」(出典:世俗諺文鎌倉期点(1250頃))

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