七歩(読み)ななあゆみ

精選版 日本国語大辞典 「七歩」の意味・読み・例文・類語

なな‐あゆみ【七歩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 七歩歩むこと。
    1. [初出の実例]「太子は円智あきらけき御かんばせ、七学を表して七あゆみ左右の御手を獅子吼して」(出典:浄瑠璃・釈迦如来誕生会(1714)一)
  3. 七歩歩む間に詩をつくること。また、その才能。→七歩(しちほ)の才
    1. [初出の実例]「から国にななあゆみせしたぐひとや三時に足らで散らす言の葉」(出典:広本拾玉集(1346)一)

しち‐ほ【七歩】

  1. 〘 名詞 〙 一歩の七倍。ななあし。また、それだけ左右の足で歩くこと。
    1. [初出の実例]「一人婆羅門、他国より来て、財宝を取事、余の貧人のごとし。此婆羅もん、七歩を行じて帰り来て」(出典:九冊本宝物集(1179頃)八)
    2. [その他の文献]〔瑞応本起経‐上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「七歩」の読み・字形・画数・意味

【七歩】しちほ

七歩のうちに詩を作るを七歩の才という。〔世説新語文学曹丕)嘗(かつ)て東阿王(曹植)をして七の中に詩を作らしむ。~(すなは)ち詩を爲(つく)りて曰く~本(もと)同根より生ずるに、相ひ(に)ること何ぞ太(はなは)だなると。深く慙(は)づる色り。

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